最近、新しく好きな曲ができることが少なくなった。

最近、新しく好きな曲ができることが少なくなった。

大学生の頃までは友達やバイト先の先輩に、オススメの曲をカツアゲして、自分が初めて見つけた人間だと言わんばかりに、得意げにプレイリストに詰め込んでいた気がする。

新しいものを受け入れなくなるというのは老化の一つの兆候と聞いたことがある。

老化を憂うなんてまだまだ早い。上の世代の特権を奪ってしまわぬように、どうにか若さを保ちたいものです。

ただ、一つ言えるのは、新しく好きな曲ができることが少なくなったのには、どうやら別の原因もあるらしく。

ある一つのジャンルにあたる曲が胸に響かなくなったようだ。

その死にジャンルとはずばり、失恋ソング。

昔は、失恋期間だろうが、そうじゃなかろうが、失恋ソングの名曲たちを聴いてあまり意味のない感傷に浸っていたと思う。

しかし今は、どうやら響かないらしい。

ドレスコーズの「スーパー、スーパーサッド」。

最近知った曲だ。

「歌にはふたつあってそれはぼくも知らない歌とただただきみとの日々を思い出すためだけの歌」

とんでもない詩だと思う。

バイブルになり得た曲だ。

でも、今の僕にはどうということもない。

どうということもないんです。

幸せだからだと思います。

どうか、この曲を聴きながら感傷に浸る日々を与えないでください。

やはり、そのためにも若さを保たなくては。

もちろん、年老いたことを理由に、僕を嫌うようになるような人ではないと存じてますけど。

もうすぐ記念日ですね。